クレドを導入しても失敗する会社が知らない「最初の一歩」

なぜ「つくるだけのクレド」は意味をなさないのか

クレドのつくり方や道入の仕方を教えてくれる企業やコンサルタントは、少し探せばたくさん出てくるでしょう。

また、そうした企業などに

「愛着を持てるようなカッコいいクレドカードを作ってください」

と依頼すれば、さほど時間もかからずに、依頼したあなたが満足するような立派なものは出来上がってくると思います。

クレド成功の鍵は「つくることから始めない」こと

そうして出来上がったクレドを、全従業員に配り、また取引先などにも配り、

「これでうちの会社も、組織改善が進み、いずれリッツ・カールトンのように、一人ひとりがお客様を感動させるような仕事ができるようになる」

と思う人が少なくないのですが、その1年後には、従業員のほとんどがそのクレドカードをデスクの引き出しの奥底にしまわれたままにしてしまうか、デスクマットに入れてデスクの風景と化してしまうか、どこかに行方不明にしてしまいます。

そして、しばらくして、クレドカードをつくることを主導した経営者やリーダーは、

「クレドはうちの会社には無駄だったな」とか
「クレドは、リッツ・カールトンのような会社だからうまくいったんだ。普通の会社にはあのようなものは意味ないな」

吹聴するのです。

本当に、クレドは無駄なんでしょうか?
本当に、クレドは普通の会社には意味がないんでしょうか?

クレドを、つくることから始めるからそういうことになるんです。

クレド経営を自社に導入したいのなら、つくることから始めてはいけないのです。