
クレド経営を導入する前に考えるべきこと
クレド経営に興味を持つ方は多いでしょう。特に、従業員満足度(ES)と顧客満足度(CS)を両立させ、会社をより良くしたいと考える経営者やリーダーにとって、クレドは非常に魅力的な手法です。
クレドについて知れば知るほど、「すぐにでも導入したい!」という気持ちが湧いてくるかもしれません。それはとても自然なことです。なぜなら、クレド経営を正しく行っている企業では、ESもCSも業績も向上しているという事実があるからです。
しかし、ここで一度立ち止まって考えてみてください。
なぜクレドを作るのか?目的を明確にすることの重要性
クレドを導入する際に、最も重要なことは「なぜクレドを作るのか?」という目的を明確にすることです。
この問いに対して答えが曖昧なまま進めてしまうと、
「走っているのは自分だけで、後ろを振り返ったら誰もついてきていない」
という状態に陥りかねません。つまり、経営者やリーダーはクレドを重要視していても、社員がまったく共感せず、形だけの取り組みになってしまう可能性があるのです。
クレドは企業文化をつくるための強力なツールですが、目的が曖昧なまま作っても、単なるスローガンになり、現場ではまったく機能しないことになりかねません。
では、どうすればよいのでしょうか?
「とりあえず作ってみる」は危険!間違った導入の落とし穴
クレドを導入しようとすると、次のような考えが浮かぶかもしれません。
・まずはやってみなければ、自社に合っているかどうかも分からないはず
・考えているだけでは結果は出ない。まずは行動ありきだ
・とりあえず作ってみて、ダメならその時に考えればいい
このような考え方は、一見すると合理的に思えます。実際、行動することが重要であることは間違いありません。クレド経営の成功も、行動によって生み出されるものです。
しかし、ここで注意が必要なのは、「正しく考えた上で、正しく行動すること」が成功のカギであるということです。
例えば、スポーツにおいても「とりあえずやってみる」だけでは上達しません。基本を理解し、適切なトレーニングを積むことで、初めて成果が出るのです。クレド経営も同じで、適切なプロセスを踏まないと、むしろ逆効果になりかねません。
クレドを成功させるために必要な準備
クレドを導入する前に、次の3つのステップを踏むことをおすすめします。
クレドは会社の価値観や理念を明文化したものです。そのため、まずは企業の本質的な価値観を明確にすることが重要です。
・自社はどのような価値を提供したいのか?
・社員にどのような行動を求めるのか?
・顧客にどのように貢献したいのか?
これらの問いに対する答えを整理し、それをもとにクレドを作成することが成功への第一歩です。
クレドはトップダウンで決めるものではなく、社員とともに作るものです。経営陣が一方的に決めたクレドでは、現場に浸透せず、単なる「お題目」になってしまう可能性があります。
そのため、社員の声を取り入れ、共感を得ながらクレドを作るプロセスを大切にしましょう。
クレドを作るだけでは意味がありません。実際の業務にどう組み込むのかを考える必要があります。
・朝礼でクレドを共有する
・評価制度にクレドを反映させる
・社内の会話の中でクレドを意識する場をつくる
こうした仕組みを整えなければ、せっかくのクレドも形骸化してしまいます。
まとめ:クレドは「目的」と「プロセス」が重要
クレド経営は、単にクレドを作ることが目的ではなく、組織をより良いものにするための手段です。そのためには、
1「なぜクレドを作るのか?」を明確にする
2「とりあえず作る」ではなく、適切な準備を行う
3 企業文化に根付く仕組みを考える
ことが欠かせません。
安易に作るのではなく、慎重に準備し、社員とともに価値を創り上げることが、クレド経営を成功させる鍵です。
もし、クレド経営を導入しようと考えているなら、まずは目的を整理するところから始めてみてください。正しいクレド経営を実践したい方は、ぜひお気軽にご相談ください。