クレド経営の背景にある考え方を知ろう
クレド経営は、正しく行っていけば、あらゆる組織にプラスの影響を与えていく、普遍性のあるものです。
ただ、世の中にある組織は、それぞれに社風や文化が異なり、そこに存在している人も千差万別です。さまざまな個性を持った組織があるのに、クレドのつくり方や浸透のさせ方に、唯一無二の具体的な手法があると思うことが、まず間違いの始まりです。
まずは、本質を捉え、抽象度を上げて概念部分でのクレドを私たちは認識する必要があるだろうと、私は考えています。
私がクレド経営の導入を支援する時には、まずは抽象度の高いところでクライアント企業の社長さんや人事の方とお話をします。個別具体的な話はその後です。
いきなり具体的なことから入ってしまうと、一つ一つの企業にマッチしないやり方を強要する可能性が高まってしまうからです。
失敗する会社は失敗するようにやっています。
急いでクレドを導入しようとしている会社ほど、失敗するようにやっています。
まずはクレドの本質を知る。
クレド経営の背景にある考え方を知る。
そしてクレドとは何かということを、自分が自分以外の全従業員に詳しく語ることができるようになること。
そうでなければ、クレド経営なんてできるわけがないのです。
クレド経営がもたらす効果とは?
正しいクレド経営ができるようになれば、以下のような効果が期待できます。
・カリスマ経営者が不要になる(自分がいなくても成長する組織)
・進化、成長欲求が高まる
・感情的に叱る必要がなくなる
・一貫性が生まれ、戦略・戦術にブレが無くなる
・お客様から愛されるようになる
・取引先から大切にされるようになる
・安心感が醸成される(迷った時に戻る場所がある)
・議論が暴走しにくくなる
・一人一人が考えて動くようになる
これは事実です。
しかし、クレドカードにこれらを実現するような魔法のような力があるわけではありません、
具体的なつくり方から入らずに、必要な時間はしっかりとかけながら、クレドに対して学ぶことから始めることが、結果としてクレド経営成功への最短ルートになることは、あとで必ず分かります。
正しく運用することができるようになれば、必ず分かります。
根本から組織改善をして、ES(従業員満足度・従業員エンゲージメント)を高めながら大きく業績を向上させたいと考えるなら、クレド経営という手段を行使することを、真剣に検討しても損はしません。