クレドの導入支援は安易に受けると失敗する

クレドの導入支援はしてもらった方がいいのか?

「クレドを導入したいと思っているんですけど、いい方法があったら指導してもらえませんか?」

このようなご要望をいただくことが近年本当に増えたのですが、実は、私(藤原)が従業員満足度研究所を設立した2013年よりも前から、このようなご要望は少なからずいただいておりました。

しかし、当時(2009年~2013年頃)の私自身はクレド導入のコンサルティングを専門に仕事をしているわけでもありませんでしたし、クレド関連本を書いているわけでもありませんでした。

すでに世の中には、クレド関連の書籍もあれば、クレド導入支援を行っている人事関連ビジネスも多々ありましたので、当時のお客様には、「クレド関連の書籍や導入支援を行ってくれる企業もあるようですから、いろいろ調べてみるといいですよ。もし調べ方が分からなければアドバイスもしますから」と答えていました。

ところが、その後しばらくして、

「本も読み、コンサルもお願いしてクレドカードはできたんですが、どうもしっくりこないんです。結局スタッフ全員、どこか他人事で・・・。藤原さんの会社のクレドと何が違うんだろうって、結構考えたんですけど全然分からなくて。」

と、このような相談を受けることが、増えていったのです。

クレドはつくって終わりではない

私自身も自社にクレドを導入した経験から、クレドカードをただ作ればいいわけじゃないことは理解していましたが、特別苦労して作り上げたという意識はありませんでした。

ただ、浸透のさせ方や運用の仕方の中には、重要なことはいくつかあると理解していましたし、「クレドの導入」には、それらもセットで考えるのがあたり前だろうと考えていました。

ですから、世の中にあるクレドの導入支援をしているような会社は、クレドカードをつくる支援だけでなく、浸透のさせ方や運用の仕方も当然支援するのだろうと思っていたのですが、どうやら現実はそうではなかったらしいのです。

その結果、私が知る会社では、他社様からの支援によってクレドカードは立派なものが出来上がったものの、その先で急にブレーキがかかるような事態になり、経営者や人事責任者は、導入前よりも悩みが深くなってしまっていたのです。

いかがでしょうか?

クレド導入で、同じような悩みを持っている企業は案外少なくないということがわかってきたのですが、みなさんの会社ではいかがですか?

もし「クレドカードはつくったんだけど、組織が改善されている気がしない」などクレド関連でお悩みがれば、本記事へのコメントや、公式サイトからのお問い合わせ欄からご連絡ください。

私が経営する企業でのクレド経営成功体験とともに、いくつかの会社でのクレド経営の失敗を間近で見てきたからこそ、分かったことがありますので。

従業員満足度研究所 藤原清道