日本企業でのクレド活用事例を参考にしたい時に知っておきたいこと
クレド経営を行っている企業で、有名な企業はジョンソン・エンド・ジョンソンやザ・リッツ・カールトンなどの外資系企業ばかりではありません。
楽天グループや、ジャパネットたかたも、クレドを使っている企業として最近は広く知られるようになってきました。
外資系企業は、会社の文化や歴史が異なるだけでなく、本国の経営陣が生まれ育った環境や価値観も全く違います。
それよりも、自分たちと同じ国で生まれ育ち、近しい文化や価値観を持っている人が経営している組織で運用されているクレドのほうが、どうせ参考にするなら分かりやすいかもしれないと思うのではないでしょうか。
その発想は間違いではありません。
しかし、クレドそのものを真似しようとしてはいけません。
本質はクレドそのものにはありません。
クレド経営を行っている企業の、経営者の言動、そして従業員一人ひとりの一挙手一投足に本質がにじみ出ていますので、そこからその企業のクレド参考にするのです。
楽天グループの経営を観察するときの視点
例えば楽天グループ。
楽天が、お客様に対してどのように接しているのか?お客様は楽天に対してどのような印象を持っているのか?
また取引先はどうか?取引先は楽天と取引することに対して心から満足しているのか?そして楽天という会社に対して取引先として本気で応援したいと思っているのか?
このような視点で楽天グループを観察することで、楽天のクレド経営がどのようなものかが見えてきます。その部分を参考にしてみてください。
決して、楽天のクレドカードそのものを参考にするのではありません。
楽天のクレド担当者の話を聞いて参考にするのではありません。
クレド経営を通じて、自社をより良い企業として成長させていきたいのなら、ここを間違えないようにしましょう。